ただ、つらつらと

書きたい時にだけ、

星を辿って

廃れきった宙に

この駅は似合わないだろう

願いは止まることなく


何光年 何百光年の先に

君を置いて何処までも


複雑に絡み 瞬いていく

答えは知らない ただ辿っていくだけ

きっとその先で 君が呼んでいるから


広がり続けるこの宙に

思い描いた路線図

無から始まり今が在る


ありきたりなこの路(みち)に

君は何を描く


この声が聞こえたかい?

響く声に耳を傾けた

返事はない

確かにそこにいたはずなのに

ズレていく距離は

嘘をつかない


複雑に絡む 境界線

無意識に辿った だってもう知っているから

君が待ってる この宙の終点で



秋模様

雲が空高く泳ぎだす

そよめく秋風に群れをなして

玻璃(はり)のように澄み切った

水面(みなも)を揺らすことなく

すいすいと



跳ねる飛沫は時雨となって

残暑を塗りつぶし

色なき風が吹く



うそ寒げに呟く

そんなに色がないか

よく目を凝らして見てごらんよ

色めく香りが君を誘うはず



金木犀香りを餌に

釣り糸を垂らそうか

君も誘われたのか

水面を揺らす蜻蛉も

すいすいと



紅い絵の具を零したように

空と雲は染め上がり

見分けがつかないな



嗤う君を見上げて

見つからないなぁと

拗ねてみせる僕を気に留めず

君は紅い空で曖昧になる



秋風に流されてしまうより

自分で泳いでいきたい

いつも此処にいるから

また明日会おうね





*今回は初めて字数を揃えることを意識しました。まだまだ初心者なので温かい目で見守ってください。

今回も閲覧していただきありがとうございました。

7月8日

涙が雨に変わる そんな顔しないで

濡れるのは僕だけでいい

無邪気に笑う 君が好きだから



矢が描く 流れのように

君の心を掠め取って 川をくだっていく

ゆるやかに揺れていく 星々を辿って



今年は泣かないのかい 見つめる君に問いかける

まあいいや 何度でも洗い流してあげるから

笹の葉は囁く 楽しげな声で



すくいとる 零さぬように

かき集めてもまだ足りない 気付かないだろうね飲み込んでしまうくらい 輝いているから



少しだけ少しだけ 話したいことがあったんだ

霞んでいく宇宙(そら)に 呟いてみた

また同じ場所で会おうって







*某携帯会社のCMを見て書きたくなりました(笑)

「金〜ちゃんっ」


最近寒くないですか?皆さんも体調管理には気をつけてください。

今回も閲覧いただきありがとうございました。


追記:誤って削除してしまったのでもう一度投稿しました。