雲が空高く泳ぎだす
そよめく秋風に群れをなして
玻璃(はり)のように澄み切った
水面(みなも)を揺らすことなく
すいすいと
跳ねる飛沫は時雨となって
残暑を塗りつぶし
色なき風が吹く
うそ寒げに呟く
そんなに色がないか
よく目を凝らして見てごらんよ
色めく香りが君を誘うはず
金木犀香りを餌に
釣り糸を垂らそうか
君も誘われたのか
水面を揺らす蜻蛉も
すいすいと
紅い絵の具を零したように
空と雲は染め上がり
見分けがつかないな
嗤う君を見上げて
見つからないなぁと
拗ねてみせる僕を気に留めず
君は紅い空で曖昧になる
秋風に流されてしまうより
自分で泳いでいきたい
いつも此処にいるから
また明日会おうね
*今回は初めて字数を揃えることを意識しました。まだまだ初心者なので温かい目で見守ってください。
今回も閲覧していただきありがとうございました。
涙が雨に変わる そんな顔しないで
濡れるのは僕だけでいい
無邪気に笑う 君が好きだから
矢が描く 流れのように
君の心を掠め取って 川をくだっていく
ゆるやかに揺れていく 星々を辿って
今年は泣かないのかい 見つめる君に問いかける
まあいいや 何度でも洗い流してあげるから
笹の葉は囁く 楽しげな声で
すくいとる 零さぬように
かき集めてもまだ足りない 気付かないだろうね飲み込んでしまうくらい 輝いているから
少しだけ少しだけ 話したいことがあったんだ
霞んでいく宇宙(そら)に 呟いてみた
また同じ場所で会おうって
*某携帯会社のCMを見て書きたくなりました(笑)
「金〜ちゃんっ」
最近寒くないですか?皆さんも体調管理には気をつけてください。
今回も閲覧いただきありがとうございました。
追記:誤って削除してしまったのでもう一度投稿しました。